泌尿器科ナースの佐伯がお答えします!
今回は・・・
「包茎手術は何回でもできますか?」
という質問です!
包茎手術は何回もできません
結論から言うと、包茎手術は何回もできません。
できる回数はせいぜい、1~2回程度。
私が知ってる患者さんで最高3回包茎手術を受けた人がいましたが、相当珍しいと思います。
切り取る皮に限界がある
なぜ何回もできないかというと、切り取る包皮に限界があるから。
最初の包茎手術で包皮を切り取り、その後もう一度包茎手術をしたいと思っても
包皮の余りがなければ再手術をすることは不可能なんです。
そもそも再手術したい理由
そもそもどうして包茎手術を何度もしたいのか、という話なんですけども。
理由は2つあります。
まだ包皮が余っている場合
一度目の包茎手術で十分に皮を切ってもらえなかった場合。
包茎手術後に、勃起すると剥けるようにはなったけど通常時はまだ被ってる、というような人がいます。
「せっかく手術したのにまだ包茎じゃん!」
これってたまにあるんですよね、理由のほとんどが医師の技術不足。
ごくまれに、俗に「A型ペニス」といわれる亀頭が細い人。
A型ペニスの人はカリというストッパーがないので包皮を切ってもどうしても被ってしまいます。
この場合は包皮が余ってるんじゃなくて、亀頭が足らないだけだから包茎再手術しちゃダメ。
包茎手術の傷跡修正したい場合
包茎手術の再手術のほとんどが「傷跡修正」です。
一度目の包茎手術で傷周りが汚かったり、ペリカンぽくなってしまったのでやり直すというわけです。
ところが!
多くの人が包皮が足らずに再手術できないのです。
傷跡修正する場合は、傷をもう一度切り取って縫い合わせるので包皮の余りがない人はできないんです。
この場合は、ステロイド注射やリザベン内服、場合によっては電気焼灼で傷を焼く方法なんかがあります。
二度目の包茎手術は難易度が高い
皆さんが知らない真実を私が教えましょう。
二度目の包茎手術は、一度目よりも難易度がずっと上がります。
皮膚は足りないし、癒着はしているし、前回の傷跡はあるし、、、
初回の手術と比べて難易度がぐんとあがるわけです。
私は常々「再手術は一度目の手術よりもうまい医師を選べ」と言ってるのはこういうわけです。
何度も再手術を繰り返すたびに組織が癒着瘢痕化し、不自然な形となってしまい、修正の泥沼にはまる人もまれにいますから読者のみなさんには本当に気を付けていただきたい。
初回の包茎手術で成功させることが大切
さて、ここまでお読みいただいた方ならお判りでしょう。
包茎手術は一生に一回、一発で成功させることが何より大切!
最初の医師選びが全てを決めるといっても過言ではありません。
皆さんは、再手術などせずにうまくいくようにしてくださいね。