包茎を治すには、外科的に包皮を取り除く包茎手術が有効です。
でも実際には、包茎男性からの「手術以外で治す手段はないの?」という声が数多く聞こえてきますよね。
確かに包茎手術は「大事なところを切る手術」ですので、そう考えればできるだけ手術は受けたくない、という気持ちもわかりますが……。
そこで今回はステロイド軟膏を使った包茎治療についてご紹介します。
包茎がステロイド軟膏で治る仕組みとは?
ステロイド軟膏を塗って包茎が治るのであれば、手術を受けるのがイヤな包茎男性にとっては朗報ですよね。
でも本当に、包茎はステロイド軟膏で良くなるのでしょうか?
ステロイドには皮膚をやわらかくする効果がある
私が無知なだけかもしれんけど、
働き始めて一番へ〜〜〜!!!ってなったのは包茎治療にステロイド使うことです— むりこ (@ksrmrk) August 27, 2021
ステロイドとは、もともと人間の体内にある副腎(ふくじん)で作られているホルモンです。
さまざまな病気に効果があるため、塗り薬だけではなく、内服薬や注射薬などさまざまな薬に含まれている成分となっています。
そしてこのステロイドの効果のひとつとして「皮膚をやわらかくする」というものがあるんです。
つまり亀頭を覆っている包皮を、ステロイド軟膏を塗りこむことでやわらかくして、痛みなどがなく包茎が剥けるようにする、という理屈ですね。
仮性包茎にはステロイド軟膏は効果がない?
ステロイド剤をちん皮にヌリヌリし続けると、カントン包茎が仮性包茎になりますよ
— 島んべさこう霧 (@Ucosabeen) July 2, 2018
先ほども紹介しましたが、ステロイド軟膏はあくまでも「皮膚をやわらかくする」効果が得られるものです。
つまり「包皮口が狭くて亀頭を露出できない」真性包茎や「包皮口や皮全体が伸びずに亀頭や竿を締め付けてしまう」カントン包茎には効果がある、と言えますが、仮性包茎には効果がない、と言えるのです。
そもそも仮性包茎は、通常時や勃起時に皮を被ってしまっていても、手を使えば問題なく皮が剥けて亀頭を露出できる、という包茎です。
つまりステロイド軟膏を塗りこんで、皮をやわらかくする必要がそもそもないわけですね。
ステロイド軟膏には皮をやわらかくする効果はあっても、余っている皮を縮めて剥けたままの状態にする効果はありませんので、仮性包茎にはいくらステロイド軟膏を塗りこんでも意味がないんです。
子どもの包茎改善にはステロイド軟膏は効果的
子どもが包茎かと疑われる状態だったら、小児科で相談してステロイド系の軟膏を処方してもらうといいと思うよ。小さいときのほうが効果が出やすいみたい。
— みりんこ (@flookswing) May 14, 2015
赤ちゃんやまだ小さな子どものうちは、皮をしっかり被った包茎で当たり前です。
そうはわかっていても、お父さんやお母さんのなかには「このままこの子が包茎のままだったらどうしよう……」と心配になってしまう人も多くいます。
そういうご両親のために、お医者さんがすすめるのがステロイド軟膏による治療なんです。
ステロイド軟膏を塗りこんで、少しずつ皮を伸ばしながら剥けるようにしていくわけですね。
これもまた親心……と言うべきでしょうか?
包茎をステロイド軟膏で治療するときに注意するべきポイント
ステロイド軟膏を包皮に塗り込んで、皮をやわらかくして包茎を改善するのは、基本的に自分でおこなう治療になります。
子どもならともかく、大人になってまでアソコに軟膏を塗って包皮を伸ばしてもらうわけにもいきませんから、当たり前と言えば当たり前ですね。
そういったこともあり、包茎をステロイド軟膏で治療するときには注意しなければならないポイントもあるんです。
無理をして包皮を剥こうとするとカントン包茎になる
ステロイド軟膏を使えば皮が伸びやすく、小児科でも処方されると聞いたので買ってきた。リンデロンVs軟膏。
カントン包茎にならないように気をつけて、勃起してても剥けるくらいの包皮口の拡張を目指す。— ナガズ (@naginagazu) October 7, 2021
ステロイド軟膏を塗っても、いきなり包皮がやわらかくなるわけではありません。
長い時間をかけて、少しずつ皮を伸ばしていって、包茎が剥けるようにするんですね。
ですので、まだ皮がやわらかくなっていないうちに無理に包皮を剥こうとすると、普通に痛いです。
痛いどころか、皮が裂けて血がでる、なんてことも。
特にヤバイのは、まだ包皮口がやわらかく伸びていないうちに無理に剥いてしまい、亀頭や竿を締め付けて元に戻らない状態、重度のカントン包茎になってしまう場合です。
こうすると鬱血して締め付けられた部分が腫れあがり、放っておくとそこから壊死してしまうこともあるため、緊急手術が必要になってしまうんですよ!
ステロイド軟膏では包茎が治るかどうかは断言できない
ステロイド軟膏で包皮がやわらかくなるには、塗り込み続けてかなりの時間がかかります。
しかも効果が出るまでの時間、そして実際の効果についても個人差があります。
時間に個人差があるだけならともかく、効果にも個人差があるとすると、ステロイド軟膏を塗り込んでも皮がやわらかくならず、包茎を解消できるかどうかも断言できなくなります。
長い時間をかけてステロイド軟膏を塗り込み続けても、結局包茎が改善しなかった、なんて結果になることも考えられるわけですね。
大人にはステロイド軟膏はあまり効果がない?
バルンニング起きるぐらいの真性包茎でも今はステロイド軟膏で保存的に経過みる。それでよくなるから手術が必要になること少なくともオレは経験ない。大人だとステロイド使っても全然よくならないことよくあるけど。
— ひとりごとだし (@hitorigotonansu) September 6, 2019
子どもの包茎治療には効果的とされるステロイド軟膏ですが、大人にはあまり効果がない、とも言われています。
お医者さんによっては、大人は子どもと違って皮が伸びにくいため、ステロイド軟膏を使った治療には効果がない、と断言する人もいます。
とは言っても、手術を受けたくない男性にとって、ステロイド軟膏は最後の手段。
チャレンジしてみて、効果が出なければ手術……という手もありますが、ムダに時間を使うだけだった、なんて結果になる可能性も考えておきましょう。
まとめ
ステロイド軟膏を使った包茎治療は、基本的には子どものための治療と考えておきましょう。
大人の場合は、手術を受けてしまったほうが時間もお金もかからない可能性が高くなります。
そもそも子どもなら、成長するのにしたがって包茎は解消することがほとんどですから、まだ小さな子どものうちに無理して皮を剥けるようにする必要もありません。
ステロイド軟膏による包茎治療をおこなうなら、しっかりお医者さんの診断を受けて、どうしても必要な場合だけにしましょうね。