私の病気、先天性脳性小児マヒにも3種類ほどの障がいのタイプがあります。アテトーゼ型・緊張型・複合型です。また脳性マヒには重複障がいといって、知的な障がいも併発している人もいます。私はアテトーゼ型なのですが、どの型の脳性マヒにも共通して現れる経年変化に、二次障がいというものがあります。
脳性マヒは決して進行性の病気ではないのですが、体の老化現象が早く、早い人で20代から二次障がいの症状が出てきます。主な症状としては股関節症と頸椎症です。私も8年ほど前までは足に補装具を履いて歩いていたのですが、股関節と頸椎が痛くなり、専門の病院に行ったところ「これは二次障がいでこのまま無理して歩いていると手足が痺れてきて、寝たきりの状態になるよ」と診断されて、即座に〈電動車いすに乗ろう〉と決心しました。
私たち世代の障がい者の中には、せっかくリハビリによって歩行が出来るようになったのだから...と、二次障がいの症状が現れても、車いすを使うことがまるで恥ずかしいことのように感じて、無理を重ねて症状を悪化させてしまう人もいますが、私は歩けていた時から自分はいずれ歩けなくなる時が来るだろうと思っていましたので、専門医に診断された時に〈いよいよ、その時が来たか...〉という感じでした。
現在は二ヶ月に一度の診察と投薬治療のおかげで股関節にも頸椎にも痛みはないのですが、4年ほど前に根を詰めたPC仕事をしていて、頸椎症を悪化させてしまったことがありました。その時はもう首を動かす度に激痛が走り、寝て起き上がるにも、食事をするにも、何をするにも苦痛でした。
障がいをもっている人たちは、障がいをもたない人たちと同じようか、その倍も頑張らないといけないように思いがちです。その気持ちは大切なのですが、どうしても体が、体力が、頑張ろうと思う気持ちに付いていけません。それでも無理をしてでも頑張ろうとする...。私もそうでした。せっかくNPOから与えられたHP制作という仕事を、早く仕上げたい! と思い、根を詰めて作業した挙げ句、頸椎症を悪化させてしまったのです。
無理をする必要は全くないんですね。障がいをもっていようが、もつまいが、そんなことは関係がない。誰もが自分らしくあり続けられる生き方、自分にあった働き方をみつけることが一番よいのではないかと思います。
それには自分のキャパを知らなければいけないのでしょう。自分には何が出来て、何が出来ないのか? 自分はどこまで出来るのか...? 出来ないことでも、サポートがあればできるのか、それでも難しいのか...?
現在障がい者の就労支援ばかりではなく、若い人たちへのキャリアカウンセラーの必要性が求められていますが、障がいがあってもなくても、就労支援で一番大切なことは〈自分を知る〉ことではないでしょうか?




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