本山駅でこの日の主役Mちゃんと待ち合わせて、ふるもとさんに迎えに来てもらい、本山駅からほど近いやまださんのスタジオに向かいました。スタジオとはいうものの、やまださんの奥様のご実家の一階部分を借りて手作りで作り上げたもので、普通の民家を訪問するのと変わりはありません。Mちゃんの荷物(サキソフォン)をスタジオにおいて、近くのうどん屋さんに昼食を食べに行くことになりました。三人ともAランチを頼んだのですが、そのボリュームには驚きました! メインのうどんに野菜天丼と小鉢(この日は千切り大根)がついたのですが、その野菜天丼に乗っている天ぷらの量が半端ではないのです。うどんか野菜天丼か、どちらがメインなのか解らないぐらい。しかもやめておけばよいのに、私はうどんの玉を1,5玉にしてもらいました。私の家は毎朝パン食ですから、昼食はがっつりと食べたいのです。しかし、うどんの玉を増やしても、値段は普通盛りのそれと値段がそれほど変わらないのも嬉しかったですね。
昼食を食べ終えてスタジオに戻り、朗読の収録の開始です。普通の家なので当然バリアフリーではありません。私は車いすから降りて、やまださんに支えられながらスタジオ内に入り、後から車いすを家の中に入れてもらいました。さあ、そこから延々Mちゃんと私たちの闘いがはじまったのです。私の作品は長いことで知られているのですが、『ムゲンの樹、水のない海』も普通に読めば30分ちかくもある作品です。CD化にするにあたってそれを短くしたのですが、それでも27分ほどはあるでしょうか。これを一気に録音することは、おそらく有名な役者さんでも声優さんでも難しいので、Mちゃんのペースで区切り区切り収録することになりました。
正確な時間は確認していないのですが、昼食からスタジオに戻って来てから夕方の18:30頃まで、もちろん何度か休憩を挟みながら収録は続きました。Mちゃんも根性がある子だとは知っていましたが、やまださんや私のだめだしに粘り強く応えてくれて、私たちが「別に問題はないんじゃない?」と思うところまで、録り直してほしいと言い、自分が納得行くまで同じところを何度も繰り返しては収録してゆきました。
そしてとうとうMちゃんによる朗読収録は終わりました。あとはこれにふるもとさんゆうこさんのイメージソングと、やまださんのBGMを収録して、Mちゃんが描きつつあるジャケットが完成すれば、朗読CD『ムゲンの樹、水のない海』のできあがりです。そしてこれが新しい形のユニット『宇宙病院』の初仕事になるのです。




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