実家にいて何をすることもできず、考えていることと言えば「今この苦しい状況から解放されたい」ということばかりでした。休職も1年半を過ぎ、職を失うことも徐々に現実味を帯びてくる中で、もう生きていても仕方ないんじゃないかという思いが堂々巡りで襲ってきます。
現在日本では毎日約100人の人が自ら命を絶っています。人それぞれ理由はあるんでしょうけど、僕にとっての理由は「いつ終わるかわからない苦しみからもう逃げたい」だけでした。
ただ、なんと言いますか変に冷静な部分もありまして、人に迷惑をかけることはしたくなかったんです。だから駅のホームから通過電車に飛び込めば確実に死ねるだろうと思いつつ、電車のダイヤは乱れるし、電鉄会社から家族に損害賠償を求められたら困るだろうからやめて。高いビルからの飛び降りはちょうどそのとき通行人を巻き込んでしまう事件がニュースで報道されていて、それもやめ。
そういうときに夏目漱石の「こころ」を読みふけっていました。その時は追い詰められていて自殺することしか頭になかったんですね。
で、ある日。ついに自殺を決行しました。方法はそれまで処方されていた抗うつ剤や睡眠薬を泥酔状態で大量服薬することでした。どれだけ服用したのかはよくおぼえていませんが、200錠以上は確実に服用したと思います。
今、僕がこうして書いているんですから、死ななかったんですけどね。気がついたのは病院の集中治療室のベッドの上でした。




最近のコメント