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2010年5月アーカイブ

年間3万人を越える自殺者がもう何年も続いています。この現実に行政もようやく腰を上げ、3月は自殺予防月間として様々な広報活動が行われました。

 

自殺の原因は様々あると思いますが、かなりの割合の方が精神的に病んでいると推測されます。また自殺まで及ばずとも、うつ病で苦しみ日常生活に支障をきたしている人も多いのではないでしょうか。

 

がん並みの対策を今回呼びかけたのは日本精神神経学会など4学会です。従来からの精神保健対策や復職支援に加え、精神科医の増員や子どものケアなども呼びかけています。国民への啓発活動を通じて更なる理解が進めばいいなぁと期待します。

 

冒頭に書きました対策月間では、普段利用している電車やバスの車内広告でも不眠や頭痛についての注意喚起がなされていました。うつ病の初期症状として自覚できるのは不眠や肩こり、頭痛ですので、もしこれらの知識が僕にも早いうちにあったなら、症状をこうもこじらせなかったかもしれません。今となっての「たられば」あまり意味がありませんが、これからうつ病の患者さんを減らすには有効な手立てかもしれませんね。

2010年度に入ってはや1か月が過ぎました。新年度から職場のスタッフ数が削減され、一人ひとりにかかる負担は以前にまして厳しいものになっています。いずこの職場も似たようなものであり、それに不平不満をこぼしているだけでは先に進むことはないでしょう。

 

しかし振り返ってみますと、結局僕がうつ病になる原因の一つにこの「定員削減による業務過多」が考えられます。厳しい雇用情勢の中、僕は職を失うことはありませんでしたが、その可能性は十分にあったと思います。最近になってようやく「職場の中のメンタルヘルス」が官民挙げて取り上げられるようになり、うつ病のサインである不眠についても早めに相談するようにと広告が流れるようになりました。

 

僕にも「心療内科ってどういうところ?」という質問や「最近眠れなくて」という相談がぽつぽつあります。そういう方には迷わず受診されることを勧めています。昔ほど精神科や心療内科にかかるマイナスイメージはなくなったというものの、まだ初めての人には不安が大きいと思います。内科や外科なら病院に行けるのに、精神科は二の足を踏むというのは本当を言えば自分がつらいだけなんです。病気になって病院に行くのは自然なことです。

 

さて、今回のタイトルに「区切り」という言葉を使わせていただきました。この意味は、主治医の先生と相談の上ですが、現在僕は抗うつ剤も睡眠導入剤も処方されず、服用しなくても日常生活に支障がないため次回の診察で月1回の受診を「卒業」させていただく予定だからです。内科の病気や外科の怪我と違い、もうこれで完治という明確な判断ができるわけではありませんし、僕自身も完治したという自信はありません。今後も無理はしないようには心がけたいです。

 

29歳でうつ病と診断され途中2年半は休職して、その間両親をはじめ様々な人に迷惑をかけてしまいました。いま34歳となりましてこの5年間が決して回り道だったとは思いません。たぶんうつ病ってなるべくしてなったのだろうし、その経験を生かすも殺すもこれからの僕の生き方にかかってくるのだろうとひしひし感じています。またうつ病は再発もよく聞く話です。ひとつは自分のために、一方で現在同じ病気で苦しんでおられる方に何かのきっかけとなればと思い、経験談を書かせていただきました。

 

人生はまだまだ続きますので、完結ではありませんが、ひとまず僕がこれまでにうつ病で経験したことは書き終えた気がします。お付き合いいただいた方には感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。今後は不定期に補足・気づいたことを書かせていただきます。

プロフィール

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  • よしお
  • 僕はうつ病になって4年が過ぎました。2年半ほど休職し、その間ほとんど引きこもりでした。今は職場復帰しているものの、一人前に仕事をこなしているとはまだまだ言えません。周囲のサポートで何とか毎日過ごしています。うつ病は苦しいですよね。でも勇気を持って一歩踏み出せば完治はしなくても快方には向かいます。「こんな奴もいるんだ」と知っていただいて、今苦しんでる方やそのご家族の方の一助となれればうれしいです。
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