少し前、仕事場に、
この春、特別支援学校の高等部を卒業し
和菓子屋さんに就職した<T 君>が訪ねてくれた。
このT 君との出会いは、彼が、まだ2歳半の頃
障害を持つ乳幼児の相談と訓練の仕事をしていた妻の所に
お母さんと一緒に相談に来てくれた時からで
その時、彼が自閉症であることが解り
それ以後、彼とご両親、我が妻との格闘の日々が始まった。
途中、彼が6歳の時にお父さんの転勤で引っ越しをしたものの
3年前に偶然に出会い、お互いに近くに住んでいることから
またまた付き合いが始まり、
お母さんは、工房のギターバンドのピアノのボランティアとして
彼は、工房で開いている創作教室へ通ってくることになった。
数年ぶりにあった時の彼は、
ご両親の努力と関わりの成果が実り、
落ち着いて物事に取り組む集中力も身に付き、
人とのコミュニケーションもとれるようになっていた。
約3年程の創作教室の色々な取り組みの中で、
彼は、粘土による物作りに関心を示すようになり
日々、腕を上げ、作る作品も目を見張るようになってきた・・・
この頃の彼は、
他の自閉症の子達と違って
いつもアニメに出てくるような怪獣?ばかり作っていた。
他の子の作品の一部
拓也君の作品
ご両親の願いもあり、
同じフロアーにある若い陶芸家にお願いし、陶芸の実習もした。
熱心に実習をしている拓也君
そんなこんなもあり、高等部を卒業する少し前に、
彼と彼のご両親の希望もあり、
陶芸のような手先の器用さを活かす仕事はないかと探す中
折良く?、老舗の和菓子屋さんから求人の話があり
色々と仲介をする中、家から通えることもあり
めでたく? 就職することがきまった ・ ・ ・
その後も、お母さんから、
彼が元気に毎日休まず仕事に行っていることは聞いていたが
忙しさにかまけ、
様子を見に行っていなかった中での彼からの訪問だった。
久しぶりに会う彼は、
とても明るくて生き活きとしているように見えたばかりか
頭にはバンダナを巻き、どことなく着るものもあか抜けしていた。
「毎日、仕事は楽しい?」
「はい! 楽しいばっかではないですが、楽しいです。
僕がしっかりしないと 親方が厳しいです!」
「どんな仕事しとるの?」
「少し前の、、、2ケ月前から、あんこちぎってます!」
この一言で、
とにかく教室当時も、
几帳面で、彼がちぎる粘土はいつも同じ分量・大きさになり
それが、規則正しい正確さを持って仕上がっていくのに
いつも感心させられていただけに
何となく私には、
和菓子屋さんの中で、そんな彼の特性が理解され
うまく働くことが出来ている気がし、ホッとしました・・・
彼が帰った後で、
彼がお土産に持ってきてくれたお店の和菓子を
いつの日にか、
彼が作ったお饅頭が食べられることを期待しつつ
みんなでよばれた・・・・・
とても美味しい気がしてならなかった!!






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