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2009年12月アーカイブ

少し前、仕事場に、
この春、特別支援学校の高等部を卒業し
    和菓子屋さんに
就職した<T 君>が訪ねてくれた。

このT 君との
出会いは、彼が、まだ2歳半の頃
 障害を持つ乳幼児の相談と訓練の仕事をしていた妻の所に
お母さんと一緒に相談に来てくれた時からで
 その時、彼が自閉症であることが解り
  それ以後、彼とご両親、我が妻との
格闘の日々が始まった。

途中、彼が6歳の時に
お父さんの転勤で引っ越しをしたものの

3年前に偶然に出会い、お互いに近くに住んでいることから
またまた付き合いが始まり、
お母さんは、工房のギターバンドの
ピアノのボランティアとして
    彼は、工房で開いている創作
教室へ通ってくることになった。

数年ぶりにあった時の彼は、
 ご両親の努力と関わりの成果が実り、
   落ち着いて物事に取り組む集中力も身に付き、
     人とのコミュニケーションもとれるようになっていた。

約3年程の創作教室の色々な取り組みの中で、
  彼は、粘土による物作りに関心を示すようになり
    日々、腕を上げ、作る作品も目を見張るようになってきた・・・

   この頃の彼は、
     他の自閉症の子達と違って
      いつもアニメに出てくるような怪獣?ばかり作っていた。

他の子の作品の一部

95-1 作品01.JPG

拓也君の作品
95-2 絵 拓司.JPG


ご両親の願いもあり、
同じフロアーにある若い陶芸家にお願いし、陶芸の実習もした。

95-3 職場体験.JPG
熱心に実習をしている拓也君

そんなこんなもあり、高等部を卒業する少し前に、
彼と彼のご両親の希望もあり、
  陶芸のような手先の器用さを活かす仕事はないかと探す中
 折良く?、老舗の和菓子屋さんから求人の話があり
   色々と仲介をする中、家から通えることもあり
           めでたく? 就職することがきまった ・ ・ ・

その後も、お母さんから、
 彼が元気に毎日休まず仕事に行っていることは聞いていたが
  忙しさにかまけ、
      様子を見に行っていなかった中での彼からの訪問だった。

久しぶりに会う彼は、
 とても明るくて生き活きとしているように見えたばかりか
  頭にはバンダナを巻き、どことなく着るものもあか抜けしていた。

「毎日、仕事は楽しい?」
「はい! 楽しいばっかではないですが、楽しいです。
          僕がしっかりしないと 親方が厳しいです!」
「どんな仕事しとるの?」
「少し前の、、、2ケ月前から、あんこちぎってます!」

この一言で、

 とにかく教室当時も、
  几帳面で、彼がちぎる粘土はいつも同じ分量・大きさになり
  それが、規則正しい正確さを持って仕上がっていくのに
  いつも感心させられていただけに 
 
何となく私には、
 和菓子屋さんの中で、そんな彼の特性が理解され
    うまく働くことが出来ている気がし、ホッとしました・・・

彼が帰った後で、
 彼がお土産に持ってきてくれたお店の和菓子を

 いつの日にか、
    彼が作ったお饅頭が食べられることを期待しつつ
 
みんなでよばれた・・・・・

とても美味しい気がしてならなかった!!

 

今、うちの工房には18名の
一般就労が困難な重度の障害を負った若い人達が
在宅パソコンを使って仕事をするために籍を置いている。

ある人は交通事故で
  ある人は
スポーツをしていて頸椎を損傷し

            一瞬にして四肢の機能を・・・・・

でも、みんなとびきり明るくて
      仕事に熱く燃えています!

そんな若い人達が
3年前に、ヤイリギターの
社長さんとお会いした折りに
BIGINと共同開発したという
ギター「一五一会」の
新しい利用法について話す中で
    手の自由がきかない
障害者でも・・・・・・
と話が弾み、バンドの結成へ。

以降、毎週火曜日が練習日となり
何とか自分で運転してくる人
       家族に送ってもらう人・・・・・
とにかく夜7時から始まり、毎回10児頃まで続く。

その度に、部屋の管理上
音痴で、手が使えない私は、
   ただひたすら聞き役に回っている・・・・・・
 

ギター&ダンス 015.jpg
 

 

工房で、今年初めに立ち上げた、
在宅就業支援のためのコミュニティーサイト<D?soho>に
最初に、「在宅で仕事がしたい!」
と相談の書き込みをくれた方(二児の母)とメールのやり取りをしてきたが
どうしても直接お会いしてお話しと確認したいことがあり
ドクターより運転ストップかかってみえることもあり
本日、その方を訪ねてきた・・・・・・

詳しくは聞けなかったが、どうも母子家庭とのことで
一年前に脳梗塞で倒れ、
以後、中学と
高校生のお子さんを抱え
何とか
失業保険のある一年は乗り越えてきたが
その後の
求職活動もままならず
片麻痺と視野の狭くなる障害を抱え
自分で家族の生計を支える為に出来ることを必死に模索されている・・・・
話していても、必死さが痛いほど伝わってくる。

何とかしてあげたい・・・・・・
でも、私達の取り組みでは今すぐにと言うわけにも行かず・・・・・
こんな時こそ、本当に困っている人を支えられる
そんな制度や
システムがあっていいはずなのに・・・・・・

この所の後期
高齢者の医療制度の問題を始め
この所の国の動きには
どことなく困っている当事者が不在のまま進められたり、
本当に困っている者の生活が見えないままに決められていくことが
あまりにも多くなってきているように思えてならない。

どうか、
本当に困っている者ほど、
見えないところで、声も出せず、声も出さず
まず何とかしよう、何とかならないかと
必死に努力と苦労をしていることだけは
解って欲しいし、解る、そんな日本であって欲しいものです!


このところの世界経済の厳しさや、国の施策等の狭間の中で、
私たち重度障害者の在宅就業の支援に取り組んでいる団体は、
今、かなり厳しい状況に立たされています ・ ・ ・

かといって、

在宅でしか働くことの出来ない人達や

私達の取り組みに関心を持ったたり必要としてくれる人のいる間は

せっかく始めた取り組みを辞める訳にはいきません!

そこで、
少しでも、
障害を持つ者が、「働く」と言うことや、その為に頑張っている姿、
 秘めている「能力や可能性」も含め、
 障害者自身をもっともっと理解し、知ってもらう為に、
 また、今後の活動啓発ツールとしての意味からも、
 今、私達の工房でやっていることや、
         メンバー一人一人の考え方や生き方を中心とした
 「本」出版を企画し、
  ライターさんの元に取材、インタビュー等を進めてきましたが、
  いよいよ完成し、出版の運びとなりましたので、
  少し? かなり?照れ臭いところもありますが、

  思い切ってご紹介を ・ ・ ・


   ※以下は、岩波ブックセンターによる紹介文より

     
「ブレイブ・ワーカーズ」

        バーチャルメディア工房ぎふ/編 定価:2100円(税込)

本のカバー.jpg


「ブレイブ・ワーカーズ(勇気ある仕事人たち)」とは、はたして何者なのか? それは、最新のIT技術を武器にしてさまざまな仕事をこなす在宅障害者ワーカーたちのことなのです。手足に重度の障害を抱えながらも決して諦めることなく、社会参加を試みようとする彼らの情熱に敬意を表し、私たちは「ブレイブ・ワーカーズ」と命名しました。 本書は、岐阜県にある障害者のための在宅就業支援団体・バーチャルメディア工房ぎふに関わるワーカー、卒業生、スタッフたち総勢10名に、仕事や夢、スポーツや音楽活動、恋愛についてetc...、日頃考えていることを自由に語ってもらったインタビュー集です。 手足は不自由だけど、韓流スターのようなルックスで女の子たちから大人気の青年。三つ子たちに囲まれて幸せな毎日を暮らす車椅子のお父さん。自立生活と企業への就職という二つの夢を実現させた、脳性小児麻痺のエンジニア。決して派手ではないけれど、着実に人生を歩んでいる彼らの話に、どうぞ耳を傾けてみてください。



【本書の購入方法】

  岩波ブックセンター店頭及びホームページにて、購入できます。

  〒150-0051 東京都千代田区神田神保町2-3
        TEL:03-3263-6601

今年、我が工房で受けることになった国の緊急雇用創出事業について
民主党による、補正予算の未決済分の見直しにも引っかかることなく
でも、
その影響のお陰で事業の開始が大幅に遅れ ・ ・ ・

もちろん、
こうした展開が予測されたので可能な限り事前に準備は進めていたものの
何せ国の事業は、事前の手続きや書類の整備に加え、
一定の手順に沿って進めないといけないことが多くて
可能な限りの事務上での準備を終え、
10月に入って、ようやくスタートすることになり ・ ・ ・

今回の緊急雇用創出事業に関しては
うちの工房にとっても、もちろん、初めてのこと!ですし、
この事業/国においても、
恐らく障害当事者が企画・申請・実施主体となるのは初めてのはず!
それでも、
何かと準備不足と、手落ち続きでてんやわんやの中
ようやく、実際の調査に入っていただく人の採用の段階に入り
県内のハローワークを通して、
一般の人6名 + 障害者6名の求人募集を出したところ
私たちの、
6ケ月以内の短期期限付きなので、応募者もないのでは・・・
の予想に反し、50名余の応募があり、
11月 2日(月曜日)
    飛騨地区の面接を高山で行ってきました ・ ・ ・

この日の応募者は、23歳から64歳までの男女合わせて10名で、

過去に、同じようなバリアフリー調査に関わった経験を生かして ・ ・ ・

とか、

子供が障害をもっているから、親の立場から是非に! 

と熱く語る人から
バリアフリーと言う言葉すら聞いたことないという人や、
とにかく今仕事がないから・・・と、素直?に本音で来られる方まで様々で
個別にお話を聞き、対応をさせていただく内に
今の日本の不景気の深刻さを、自分には何とも出来ないくせに
苛立ちすら覚えそうになるほど痛切に感じると共に、
少し前?まで、
  イヤ! 今も少しも変わっていないのですが
障害をもつ者にとっての就労/雇用の機会はとても厳しい状況にありますが
そんな中にあって、決して100%満足のいくものではないにしろ
今、働く場所を得られ、"生き甲斐"と僅かではあるものの"収入"が得られ
その上、これまでの社会の常から言うと全くの逆の立場で
私たち障害のある者が、
例え半年間とはいえ、求人側として
一般の離職者の方々に対して面接をさせていただいている ・ ・ ・

その事に対して、
これまで、何度となく就労への思いの中で辛酸を味わってはきたものの
無条件で"幸せ"だとかと思えない、
  "不可思議さ"を通り越したような、
        とても複雑な思いを感じずにはおられませんでした ・ ・ ・


   ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

【参考までに・・・】

 この日、出かける時は
   少し雲は厚いものの、時折お日様の光りも強く雲間よりのぞき
    車窓より、
      少し時期は遅いものの紅葉を楽しみながらの道中でしたが ・ ・ ・

297-1 蛭ヶ野の紅葉.JPG
           <蛭ヶ野サービスエリアより、ダイナランドスキー場を望む>

 あまり景色に見とれている内に、
 清見インターで下りる(高山西インターの位置の勘違いから)のを間違え
 あの、10,700m以上もあるトンネルを抜け白川郷まで ・ ・ ・
 お陰で40分近く時間をロスし、
 昼食に予定していた七郷の"朴葉みそ定食"がラーメンとなり

 面接を終えた頃には、
 よりによって当たらなくても良い天気予報が的中し、
 午後になって降り出した雨が、やがて"霙"から"雪"/初雪にかわり
 雪には慣れているものの、不慣れな出先であり冬用タイヤの用意もなく
 知人を訪問したり、何か美味しいものでも食べて帰るはずの予定も取りやめ
 早々に

 
297-2 初雪.JPG

 
297-3 初雪02.JPG

  帰ってきました ・ ・ ・

ATARIMAブログへ参加の機会を頂きながら

この所毎日仕事に追われ、

今日までなかなか書き込みをさせていただくことが出来ずにいましたが

本日より、皆さんの仲間入りをさせていただくことになりましたので、

何卒宜しくお願いいたします!

 

本日は、自己紹介代わりに

今私共が取り組んでいます在宅就業支援の取り組みの近況を少し・・・・・

 

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昨年からの不景気風の中、

工房の取り組みを継続していくための苦肉の策?として

今年は、幾つかの国の企画調達や補助事業に、

    一部は市町村が実施主体でないといけないものもあり

       市町村に企画を持ち込み理解と協力を仰ぎ、応募してきましたが

政権交代等の流れの中、何とか三事業を受託したものの

大幅にスタートが遅れ、暮れを迎える今、てんてこまい状態に ・ ・ ・

 

そんな中の一つで、

障害者保健福祉推進事業

 (平成21年度障害者自立調査研究支援プロジェクト)

今、私達が一番行き詰まっている課題のひとつである

    "安定した仕事の確保!

    その為の職域拡大と障害者としてのあり方を探る"をテーマに、

   国等にも大いに提言が出来るものと確信しスタートしましたが、

   早々と、民主党は「障害者自立支援法」の廃止を打ち出したばかりか

 

   この事業は、

   働く私達障害者にとって必要で有り難い制度だと思っていたのですが

   ご存じのように、今回の「事業仕分け」初日に、

   他の事業のように、決して天下り先の外郭団体経由の事業でなく

   厚労省直の事業のはずなのに

   マスコミの目に触れることなく、知らないうちにカットされてしまい、

   正直ガックリと来て、この後の意欲も大幅にダウン気味 ・ ・ ・

 

でも、そんなことを言っていい加減な対応や手抜きでもしようものなら

事の必要性すら気付かない民主党のこと、

この時とばかりに、返還を言いつけてくるでしょうし ・ ・ ・

 

そんな訳で、

取り組みも中盤に入り、企業1300社を対象にとったアンケートも出そろい

この後、回収されてくる障害者と支援団体へのアンケート結果も含め

最終的には、

全国の障害者や企業、関連機関等に向けて広報を兼ねてセミナーの開催と

国へ報告書として提出しなくてはいけないため

その一番大切なアンケート結果の集計(クロス)作業に入らなくてはならず

 

かと言って現段階では、

我が工房では、単純集計についてはEXCELレベルの作業なので、

回答一覧表があればグラフ化まではできますが

次の段階の層別比較(クロス集計)となると、それなりの専門知識が求められ

専用の統計ソフトを使う手もありますが、故意に結果を誘導する恐れもあり

今回は、何処かの大学の研究室に依頼をしようと言うことで

情報処理と社会福祉の両面から対応の出来る、県内の心当たりの大学を

あたったのですが、見つからず困っていたところへ

検討委員に加わってもらっている某大手企業の方より紹介があり、

一昨日(12月2日)の昼少し前、急きょ

兵庫県の明石にある

 神戸学院大学 大学院

   総合リハビリテーしション学研究科 社会リハビリテーション学研究室へ、

お願いと打ち合わせに行ってきました ・ ・ ・

 

元々、この大学には

受傷後、色々な形でお世話になったり、

懇意にして頂いたことのある先生方が多く集まっておられるのですが

今回行ってみて、改めて

 

世間広いようで狭いなぁーーー

 

と、実感しました。

と言うのも、お世話になる研究室の先生も、その助手として働いている女性も

以前からの知り合いで、何度かセミナー等の催しでも顔を合わせていて      

そんなこんなで、

お願いも快く引き受けていただけ、打ち合わせも順調に済み

久しぶりに肩の荷も減ったような、

       ホッとした気持ちで帰ってきました ・ ・ ・

 

 

 

【おまけ】

  とにかく、この日は天気がよくて

  前日の冷え込みに懲り、ダウンを着込んで出かけ大失敗!

  

  そんな陽気の中、

     少し早く着いたので明石城址公園にも立ち寄ってみました・・・・・

 

312-1 明石城址.JPG 

  打ち合わせを終えて明石駅に着くと、

     5時少し回ったというのに既に日は落ち

  駅前広場のイルミネーションがあまりにも綺麗で取ってみたのですが

 

 

312-2 明石駅イルミネーション.JPG 312-3 明石駅イルミネーション.JPG      みぃーーんなピントが今一で、

                辛うじて見ていただけそうな二枚を ・ ・ ・

 

プロフィール

  • プロフィール画像
  • ミオ・パパ
  • 28年前に事故で頸損となり四肢の機能を失う。以後、妻の献身介護とリハ工学、支援技術のお陰で社会復帰。現在、重度障害者の在宅就業支援の組織を立ち上げ取り組んでいる。 91年に「明日を創る」三輪書店、出版
  • So-netブログ
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