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VOl.15 「ぷかぷか」が「ぷかぷか」であるために

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「ぷかぷか」がオープンしたときに書いたことを振り返って、ちょっと間違いだったかもしれないと考えた箇所がある。

それは、「ぷかぷか」のお店の特長について考えたところで、
>「ぷかぷか」のお店の特長を簡単に紹介すると、主に2つ。
>1つは、素材にこだわり、安心して食べられるパンを製造販売していること。
>2つめは、障害者と一緒に働く場であることだ。
と、書いた部分だ。

間違いだったかもしれないのは、お店の特長をあげた「順番」だ。
2つめにあげた「障害者と一緒に働く場であること」を、まず、1つめにあげるべきだったかもしれないと感じている。

「ぷかぷか」のお店をつくるには、それなりにお金が掛かっている。
高崎さんの自己資金だけではなく、横浜市などの行政や財団などから頂いた複数の助成金、「ぷかぷか協力債」を購入してくださった方も少なくないと聞いている。障害者自立支援法の「A事業所」であるため、法律に基づいて、障害者雇用支えるためのお金も頂く。

行政や財団の助成金は、一般的なパン屋さんでは頂くことができないものだ。

「障害者が働く場をつくる」という社会的に意義のある場だからこそ、「それなら、お金を助成しましょう」となったのだと思う。

「ぷかぷか協力債」を購入してくださった方の多くは、「障害者が働く場をつくる」という目的に賛同してくださった方に違いない。

これらのお金が集まらなければ、あの素敵な店舗はできなかったし、厨房のパン焼き釜も、パン作りの道具も購入することができなかったはずだ。

オープンのときに足を運んでくださったお客さんのなかには、高崎さんやメンバーの関係者、障害者に関わるお仕事や活動をしている人もいた。これらの方々は、「ぷかぷか」が「障害者が働く場」だからこそ、「応援しよう」という思いを持って足を運んでくださったように見えた。

そう考えていくと、「ぷかぷか」の特長は、まず第一に「障害者が働く場」としなければいけない気がしてくる。

もちろん、収益をあげて、経営を安定させなければ、お店は維持できない。
「素材にこだわり、安心して食べられるパンを製造販売していること」という特長も大切だ。

経営者でもスタッフでもない私が、とても偉そうなことを言ってしまうけれど、やはり「障害者が働く場」という特長が欠けてはいけないと思う。

「障害者が働く場」という特長が欠けるなら、お店をつくるためにこれまで頂いたお金はすべて返金して、新たに、一般的なパン屋さんとして出直すしかないように思う。しかし、そうなった時のパン屋さんは、もう、「ぷかぷか」ではなくなっている気がする。

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プロフィール

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  • 由香里
  • 出版社勤務の会社員ですが、障害者に関連するテーマで取材し、市民メディアOurPlanetTVのWebサイトなどで発信しています。障害者の就労について関心があり、働く場が広がっていくような情報発信をしていきたいと考えています。
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