ATARIMAEプロジェクトホームへ ブログトップへ

2010年3月アーカイブ

3月31日(水)
 先週末に、
オハイエくまもと 第1回とっておきの音楽祭が熊本市内の6会場で開催されました。

 オハイエとは、知的発達障がいのある人たちを中心とした日常的な音楽活動の発表の場として、あらゆる障がいのある人もない人も一緒に音楽を楽しみ、心のバリアフリーを目指す団体です。

 メイン会場の交通センターに熊大附属特別支援学校の卒業生でつくるバンド「メイプルサウンズ」(昨年、私の勤務する高校の文化祭にも来ていただきました)の演奏を聴きに行きました。
DSCF5640

 みんな緊張していたようですが、新しいレパートリーも加わった4曲を上手に演奏しました。YMCAの方のダンスも加わり、とても元気のあるパフォーマンスとなりました。

 音楽とスポーツは言葉を介さず人々が交流できる素晴らしい媒体です。観客も多く、希望を抱かせてくれる素敵な音楽祭でした。

私の宝物

3月27日(土)
 人事異動で5年間勤めた学校から転勤することとなりました。正直、1日2時間の往復通勤時間が片道15分に短縮されるのは嬉しいですが、この5年間で出会った人々とのお別れはつらいものがあります。

 DSCF5591

スペシャルオリンピックスのワンクリック募金やトーチランでお世話になった宮川時計店から、この高校にいた記念にとアンティークの掛け時計を買いました。とてもやさしい時を刻む振り子の音と毎時に鳴る時報の音が心を和ませてくれる素敵な時計です。 

 この5年間で唯一担任をしたおととしの卒業生がお別れランチを開いてくれました。一人の生徒とお昼を食べる約束をしたときに、できれば何人か声をかけてみたらと言ったら、ほんの短期間であったのに12人の生徒たちが集まってくれました。みんなそれぞれに頑張っている様子を知り、頼もしく感じました。

shikishi
会の最後に、色紙をプレゼントしてもらいました。手書きのコメントを書いた色紙だと、その場にいる人しか書けない。来たいのに来れない人もいるから、みんなに写メを送ってもらって、作ったという写真の色紙です。そのアイディア・気持ちに感動しました。

 学校からは離れますが、この生徒たちのこれからをずっと応援していきたいと思っています。この生徒たちが在学中は、スペシャルオリンピックスの大会ボランティアやトーチランのボランティアをはじめ、障がい者の理解のためにさまざまな活動をしました。きっと、それぞれの学校や職場で、障がい者を応援してくれるものと信じています。

3月21日(日)

日曜の朝はTBSのサンデーモーニングを見るのが楽しみです。特に、スポーツコーナーを楽しみにしています。そのコーナーで、パラリンピックをきちんと報道してくれるのは嬉しいことです。

その中で、パラリンピック出場の選手への補助金は、オリンピック選手のそれの10分の1だと言っていました。選手の個人負担が大きい現状を今後は改善してほしいと思います。

それを補ってくれているのが、JOMOのワンクリック募金です。2004年の夏のパラリンピックからずっと障がい者スポーツを支援してくれています。今回のパラリンピックに向けての募金額は今日現在で450万円を超えています。過去には、スペシャルオリンピックスにも募金を戴いています。もう、多くの方がご存知だとは思いますが、一人でも多くの人にこの募金のことを知らせたいと、勤務する学校の生徒・職員にも機会あるごとに知らせています。このブログを読んでいる方もぜひ多くの方にこの募金のことを知らせてください。

アイススレッジホッケーで準決勝で地元カナダを破り、決勝ではアメリカに惜敗した様子を今夜のNHK教育TVで30分番組で放送するようです。願いは、パラリンピックがオリンピック同様生放送で中継される日が来ることですが、着実に進んでいっていると思います。

メダリストはじめパラリンピックに出場しているアスリートみんなのがんばりに「おめでとう」「ありがとう」と言いたいですね。

3月20日(土)

今日は本業である高校教師として、今、取り組んでいることについて書きます。

この厳しい不況の中、就職選考試験を受けて不調に終わった生徒の多くが企業から基礎学力の不足を指摘されました。この基礎学力の不足は私の勤務する高校に限らず、全国の多くの高校が抱えている課題です。

 

ですが、一斉指導の形態をとることの多い授業では、個々に応じた指導をすることが難しく、その方策を苦慮している学校が多いのが現実です。そんな中、それに成功している学校がいくつかあります。その方策とは「校内検定」と呼ばれるものです。例えば、英語で1級から20級までの級設定をし、中学校1年生の1学期に学ぶ基礎事項ができていれば20級?18級は合格でき、高校3年生までに基礎事項が習得されていれば1級が取れるといったもので、その学校に独自に問題を作りおこなうものです。生徒は自分の力にあった級から受験をし、自分のペースで学習(「学び直し」)ができるというものです。

 

ですが、この校内検定をおこなうには、問題の作成、一人ひとりの生徒が受験する級の問題印刷・配布、採点、得点の記録とそれはそれは教師の負担が大きく、この校内検定をやっておられる学校の先生方には頭が下がるばかりです。

 

しかし、負担が大きいからと子供たちをそのままに放っておくわけにはいきません。問題作成の負荷は避けることのできないものですが、それ以外の負荷をなくす方法はないのかと考えていたところ、CBT(Computer Based Testing)というものの存在を知りました。生徒たちは、コンピュータ画面上で自分が選んだ級の問題を解き、コンピュータが採点をし、その場で合否がわかるというシステムです。同時に、同じ教科の同じ級の問題を受験している生徒が複数いたとしても、コンピュータがランダムに問題のデータベースから問題を選んでくるので、となりの生徒と問題が違い、カンニングの心配もなくなるという優れたシステムです。

 

素晴らしいシステムですが、これを構築するには、プロの方にお願いするしかありません。つまり、お金がかかるのです。ゼロから開発するとなると少なくとも数十万円はかかるものです。そこで、知人のプログラミング会社の社長に相談をしました。すると、大変興味をもってくれ、なんと、社会貢献で、つまり無料でシステム開発をしてくれる約束をしてくれました。私の高校時代の友人なのですが、こんな素敵な人を友として持っていることを感謝しました。

 

世の中には、社会貢献を進んでやってくれる人がたくさんいることをこのatarimaeプロジェクトのHPやブログを見て思います。その一歩は、そういう気持ちのある人たちに、知ってもらうことだと思います。だから、自分でできることをやっていこうと思うし、このプロジェクトをもっと多くの人に知ってもらいたいと思います。ですから、今度ポスターが送られてくることをとても嬉しく思っています。

 

娘の卒業

3月15日(月)
 彩が熊本大学教育学部附属特別支援学校高等部を本日卒業しました。3年間あっという間に過ぎ、もう卒業という気がします。

 小学部2名、中学部5名、高等部9名の計16名を、約40名の生徒で送るというとてもこじんまりとした式でしたが、手作り感溢れる、先生方の心遣いが随所に見られる素敵な卒業式でした。

 式後のHRで、高等部主事の先生が次のようなことを言われました。
「本校保護者会15周年の記念誌の中に、その後語り続けられているある言葉があります。それは、『本校は卒業式はあるけれども、卒業することはない』というものです」
卒業後も、生徒たちは支援などを求めて学校を訪れ、職員も生徒の就労先を毎年訪問するという関係をもっともよく表す言葉だと思います。

 これまでは学校という枠の中で守られてきた子供たちですが、社会というこれまでよりはるかに広く、厳しい枠の中を生き抜いていかなくてはなりません。多くの方の支援が不可欠です。ですが、この子供たちには、自分の力精一杯に社会を何らかの形でサポートする存在になってほしいと願っています。

DSCF5452

ホースセラピー

3月13日(土)

スペシャルオリンピックスの馬術プログラムでお世話になっている夢★大地グリーンバレーに私の勤める高校の1年生42名が乗馬体験&ホースセラピー講話を受けました。

NEC_0028.JPGのサムネール画像小雨の降る中でしたが、外乗体験、馬とのふれあい(ブラッシング)、馬小屋の掃除を体験しました 。そんな中、馬小屋の掃除中に、ここの馬は、阿蘇の草原の草だけを食べているし、阿蘇のリモナイト(黄土)を与えてあるので、臭くないんだよと説明がありました。すると、ある男子生徒が糞を素手で触って臭いかどうかにおいを嗅ぎました。そのことにも私は感動しましたが、さらに感動したことは、指導いただいていた牧場の方が「すごいね。君は。素手で糞を触れるなんて」とすぐに褒められたことです。

 

NEC_0025.JPGのサムネール画像最後に、牧場主の梅木さん(通称ボス)からホースセラピーについての講話をいただきました。セラピーホーストレーニングにおけるキーワード「調」「伝」「褒」「尊」を説明されました。これまでの馬の調教は叱って矯正していくものだったそうですが、ボスは褒めて育てることをされています。小さな進歩でもそれを褒めることで、馬と人の間に信頼関係が生まれ、その進歩が促進されていくようです。このことは障がい者、いやすべての人に対して当てはまることではないでしょうか。1cmの進歩でもそれに気づき、褒めることのできる人でありたいと思います。

馬の力はすごいです。百聞は一見に如かず。熊本にお越しの際は、ぜひ阿蘇まで足を伸ばされ、ぜひ乗馬を体験してみてください。

スペシャルオリンピックスの今年の馬術プログラムも4月11日から始まります。アスリートたちがどんな進歩を見せてくれるのか楽しみです。

The Differently Abled

| コメント(1)

3月10日(水)

Atarimaeブログに今日から加わりました熊本の彩パパです。第1号の記事である今回は、私のブログのタイトルThe Differently Abledの説明をしたいと思います。英語で、障がい者をあらわす表現は、the handicapped(ハンディを持った人々)、the challended(課題を抱えた人々)がよく知られていますが、このthe differently abledもその1つで、「異なった能力を持った人々」という意味です。私の大好きな詩人、金子みすずさんの「みんなちがって、みんないい」と共通した考え方です。私は、人間の能力はみんな100で同じなのだけれども、障がいをもっている人たちには、健常者にはできることができない一方で、健常者にはできないことができるものがあり、そのできない部分は、そこで補い、結局同じ100なのだと信じています。私の娘は算数をはじめとする抽象的思考は苦手ですが、「人を幸せ、笑顔にする能力」に長けていると思います。そんな思いを込めて、このタイトルをつけました。今後、私の記事にいろんな助言や感想を寄せていただければありがたいです。

プロフィール

  • プロフィール画像
  • 彩パパ
  • 知的障がいをもった娘の自立をサポートしようと妻と二人でがんばっています。スペシャルオリンピックス日本熊本でボウリングのコーチをして、アスリートの笑顔から元気と勇気をもらっています。職業としては、高校で英語を教えながら、進路指導を担当しています。熊本の障がい者の雇用を促進させるのが一番の目標です。ワンクリック募金が趣味です!
  • http://blog.livedoor.jp/sunnyyoshida/
  • ATARIMAE(あたりまえ)プロジェクトホーム

最近のコメント

カテゴリ

このアーカイブについて

このページには、2010年3月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

次のアーカイブは2010年4月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。