3月20日(土)
今日は本業である高校教師として、今、取り組んでいることについて書きます。
この厳しい不況の中、就職選考試験を受けて不調に終わった生徒の多くが企業から基礎学力の不足を指摘されました。この基礎学力の不足は私の勤務する高校に限らず、全国の多くの高校が抱えている課題です。
ですが、一斉指導の形態をとることの多い授業では、個々に応じた指導をすることが難しく、その方策を苦慮している学校が多いのが現実です。そんな中、それに成功している学校がいくつかあります。その方策とは「校内検定」と呼ばれるものです。例えば、英語で1級から20級までの級設定をし、中学校1年生の1学期に学ぶ基礎事項ができていれば20級?18級は合格でき、高校3年生までに基礎事項が習得されていれば1級が取れるといったもので、その学校に独自に問題を作りおこなうものです。生徒は自分の力にあった級から受験をし、自分のペースで学習(「学び直し」)ができるというものです。
ですが、この校内検定をおこなうには、問題の作成、一人ひとりの生徒が受験する級の問題印刷・配布、採点、得点の記録とそれはそれは教師の負担が大きく、この校内検定をやっておられる学校の先生方には頭が下がるばかりです。
しかし、負担が大きいからと子供たちをそのままに放っておくわけにはいきません。問題作成の負荷は避けることのできないものですが、それ以外の負荷をなくす方法はないのかと考えていたところ、CBT(Computer Based Testing)というものの存在を知りました。生徒たちは、コンピュータ画面上で自分が選んだ級の問題を解き、コンピュータが採点をし、その場で合否がわかるというシステムです。同時に、同じ教科の同じ級の問題を受験している生徒が複数いたとしても、コンピュータがランダムに問題のデータベースから問題を選んでくるので、となりの生徒と問題が違い、カンニングの心配もなくなるという優れたシステムです。
素晴らしいシステムですが、これを構築するには、プロの方にお願いするしかありません。つまり、お金がかかるのです。ゼロから開発するとなると少なくとも数十万円はかかるものです。そこで、知人のプログラミング会社の社長に相談をしました。すると、大変興味をもってくれ、なんと、社会貢献で、つまり無料でシステム開発をしてくれる約束をしてくれました。私の高校時代の友人なのですが、こんな素敵な人を友として持っていることを感謝しました。
世の中には、社会貢献を進んでやってくれる人がたくさんいることをこのatarimaeプロジェクトのHPやブログを見て思います。その一歩は、そういう気持ちのある人たちに、知ってもらうことだと思います。だから、自分でできることをやっていこうと思うし、このプロジェクトをもっと多くの人に知ってもらいたいと思います。ですから、今度ポスターが送られてくることをとても嬉しく思っています。
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